お墓の転売?
私たちは日常的に、「お墓を買う」「墓地を購入する」といった表現をします。
「お墓を買いませんか」という勧誘の電話や、「墓地売出し中」という霊園のチラシなどを見聞きした方もいらっしゃるでしょう。それでは、買ったお墓を別の人に売る、お墓の転売は可能なのでしょうか。時々いただくご質問です。買ったものをどうしようと自由なのだから他の人に売ることもできそうですが、お墓の場合はどうなのでしょう。この記事でご説明いたします。
お墓という言葉で思い浮かぶものは、皆様によって様々だと思われます。
お墓という言葉は漠然としており、想像するものは人によって様々です。墓地・霊園の敷地のこと、墓石や卒塔婆のこと…。しかし、「お墓を買う」という文面でのお墓とは、「墓地・霊園内の一定の区域・区画」のことを意味することが一般的です。
曖昧なお墓や墓地といった言葉ですが、法律ではきちんと定義されています。お墓や墓地のことに関する墓地埋葬法という法律によると、
買うという言葉は通常、そのものの所有権を取得することを意味します。所有権とは、物を使用したり売ったりと自由にできる権利のことです。
ということは、「お墓を買う」という言葉は区画の所有権を得たことであり、その区画を転売することもできるのでは…となるのですが、お墓の場合では異なった意味になります。
お墓の場合の「買う」とは、「指定された区域・区画に墳墓を設けるために排他的、永続的に使用する権利(墓地使用権)を取得すること」を意味します。
つまりお墓を建てるに墓地の一画を借りているのであって、所有権は霊園や寺院側に残ります。よって、お墓を転売することはできません。
「お墓を買いませんか」という勧誘の電話や、「墓地売出し中」という霊園のチラシなどを見聞きした方もいらっしゃるでしょう。それでは、買ったお墓を別の人に売る、お墓の転売は可能なのでしょうか。時々いただくご質問です。買ったものをどうしようと自由なのだから他の人に売ることもできそうですが、お墓の場合はどうなのでしょう。この記事でご説明いたします。
お墓とは
お墓という言葉は漠然としており、想像するものは人によって様々です。墓地・霊園の敷地のこと、墓石や卒塔婆のこと…。しかし、「お墓を買う」という文面でのお墓とは、「墓地・霊園内の一定の区域・区画」のことを意味することが一般的です。
曖昧なお墓や墓地といった言葉ですが、法律ではきちんと定義されています。お墓や墓地のことに関する墓地埋葬法という法律によると、
・墳墓 死体を埋葬し、または焼骨を埋蔵する施設(墓石や納骨室など)
・墓地 墳墓を設けるために、墓地として都道府県知事の許可を受けた区域
・墓地 墳墓を設けるために、墓地として都道府県知事の許可を受けた区域
とされています。墓地という区域の中に自分の区画(お墓)を買い、そこに墓石を建ててその中に納骨する、というイメージです。
買うとは
ということは、「お墓を買う」という言葉は区画の所有権を得たことであり、その区画を転売することもできるのでは…となるのですが、お墓の場合では異なった意味になります。
お墓の場合の「買う」とは、「指定された区域・区画に墳墓を設けるために排他的、永続的に使用する権利(墓地使用権)を取得すること」を意味します。
つまりお墓を建てるに墓地の一画を借りているのであって、所有権は霊園や寺院側に残ります。よって、お墓を転売することはできません。
墓石の転売は?
「お墓を買う」とは墓地や霊園の一画に墓石を建てられる権利を買うことであり、区画の転売はできません。それでは、区画ではなく墓石を転売することはできるのでしょうか?回答としては、非常に難しい、となります。
墓石の転売が難しい理由はいくつかあります。墓石の運搬や磨き直しにかなりの費用がかかる(費用の概算はこちらから)、墓石の受け入れを墓地から拒否されることがある、転売された墓石に納骨することに対して親族や僧侶が抵抗を示すことがある、などの理由が挙げられます。
最後に
私たちが日常的に使う「買う」という意味と、お墓を「買う」という意味は全く異なります。この他にもお墓や墓地に関する言葉や習慣には一般的とは違う意味で解釈されるものがあるので、その辺りも解説していければと思います。
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2016-06-02 | Posted in お墓の引越し、墓じまい | Comments Closed