改葬費用が高額になる2つのケース


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 改葬にかかる費用はこちらの記事で解説いたしました。ただこれはあくまで目安で、改葬の費用がさらに高額になる場合があります。

◆離檀料(寺の檀家を辞める際に支払うお金)のトラブルが
 原因となるケース
◆お墓の撤去費用が原因となるケース

 これら2つが主な要因です。

離檀料のトラブル

 改葬でありがちなトラブルの一つに、高額な離檀料を請求される、というものがあります。
 改葬や墓じまいをお寺に相談すると、「離檀する(=現在の墓地からお墓を移す)ならそれなりの金額を用意するように」「離檀料として100万円を支払わないと埋蔵証明にサインしない」などと言われてしまうケースです。墓地の管理者が発行する埋蔵証明がないと改葬の許可を得るのに必要な書類が揃わないので、墓じまいの手続きを進められなくなってしまいます。
 

離檀料の請求は拒めるのか?

 遺骨の所有権は基本的に墓地使用者にあるので、離檀料の支払がないからという理由でお寺の側も改葬を認めないとは主張できません。よって、法外な額の離檀料を請求されても拒否することができます。
 お寺が話し合いに応じない場合やあまりに悪質な場合は、専門家に相談することをお勧めします。

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 なお、ほとんど存在しないケースですが、檀信徒契約書などに離檀の際の離檀料の支払とその金額が明記されている場合は、その契約に従わなくてはなりません。

離檀料の相場

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 離檀料の一般的な相場は、『1度の法要で渡すお布施の2~3倍の金額』とされています。
 法要のときに5万円のお布施を包んでいる場合なら、10万~15万円が離檀料の目安といっていいでしょう。このケースなら、どんなに高額でも30万円が上限だと思われます。


お墓の撤去費用

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 上では離檀料のトラブルにより、結果として改葬の費用が高額になるケースをご紹介しました。こちらでは、お墓の撤去費用が原因で改葬の費用が高額になってしまう可能性のあるケースを解説いたします。
 現在使っているお墓の区画は、更地にしてから墓地の管理者に返却することが一般的です。ですので、改葬の際にはお墓の解体と撤去費用はほぼ確実に発生します。以前の記事で撤去費用の目安は8万~15万円/㎡と解説いたしましたが、どのような場合にその費用が高額になるのでしょうか。主な原因は下記の2つです。

◆重機が搬入できず、人力で解体作業を行う場合
◆隣のお墓を傷つけないように工夫して解体する場合など、
 作業に手間がかかる場合

 上記のように、解体に労力や手間がかかる場合だとお墓の解体費用が高額になりがちです。
 しかし、個々の事情や業者さんの説明を考慮しても、提示された解体費用の見積りに納得できないこともあると思います。そんな場合は、他の業者さんからも見積りを出してもらいましょう。
 但し、墓地の管理者が指定する業者さん以外は墓地の工事に関われないこともあります。その際は、工事の内容や高額な撤去費の根拠などのさらに詳細な説明を現在の業者さんから求めてましょう。


お問い合わせ

・高額な離檀料を請求された!
・この費用の値段は妥当なの?
・墓じまいの手続きがストップして進まない…

 改葬にかかる費用は小さくありません。その上さらに高額な費用を請求されると、手続きの遅滞や改葬そのものの中止につながりかねません。ご相談により解決できるケースもございますので、改葬に不安や疑問のある方はお早めにお問い合わせください!
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2016-04-29 | Posted in お墓の引越し、墓じまいComments Closed 

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