今時のお墓 ~墓友とは~
目次
墓友とは
霊園の見学会に足を運ばれたり、あちこちの永代供養墓を検討されている内に、親しくお付き合いするお友達が出来たという方もいらっしゃるのではないでしょうか?下記のような考えを持たれている方や、いわゆるおひとり様の方が集まって、共同でお墓に入ることが増えてきています。
血縁に関わらないで、自分のお墓に対して同じ考えを持つ方々が共同で入るお墓のことを共同墓と呼びます。このような共同墓に一緒に入ることを決め、生前から交友関係がある人たちのことを、最近では墓友と呼ぶようになりました。
衝撃のアンケート結果?
墓友が増加しているのにはどんな事情あるのでしょうか。こんなアンケート結果があります。
2014年にNHKの番組『あさイチ』が行った、「あなたは夫と同じ墓に入りたいですか?」というアンケートなのですが、夫と同じお墓に入りたくないと回答した方の割合は、なんと過半数を超える59%でした。
夫と同じお墓に入りたくない主な理由としては、「知らない先祖と一緒はイヤだから」、「夫の家族が嫌いだから」などが挙げられました。夫と同じお墓だから一緒に入りたくないというより、夫の家のお墓に入ることに抵抗があるようです。
墓友の注意点
管理母体、運営母体の確認
共同墓の管理運営の母体がどこなのかを確認しておきましょう。NPO法人や企業などの法人が管理運営母体の場合、もしもそこが廃業した場合にどのようなフォローをしてくれるかも大事なポイントです。
また、お墓のお手入れがあまりされていないなど、管理が行き届いていないと感じるような共同墓は避けた方が良いでしょう。
下の世代に理解を得られているか
お墓に入るのは自分ですが、お参りや法要を行うのは自分のお子さんや親族です。墓友と、つまり他人と同じお墓に入るという形はまだまだ新しく、それゆえに親族などから理解を得ることが難しい面もあります。自分の終の棲家への思いを親族に伝えて、自分だけでなく自分の下の世代からも納得してもらえるようにしておきましょう。
管理費や会員費は必要なのか
個別埋葬なのか、合同埋葬なのか
納骨方法は共同墓によって異なります。個別に遺骨を納める個別埋葬式の共同墓もあれば、不特定多数の人の遺骨といっしょに納める合同埋葬式の共同墓もあります。他の人の遺骨と混ざってしまうことに抵抗のある方は、どのような形で埋葬するのかをチェックしておきましょう。
費用面でいうと、個別埋葬の方が合同埋葬に比べて割高です。また、1人ではなく2人、3人などの単位で埋葬される複数人埋葬が可能な共同墓もあります。
墓誌に個人名が入るのか
後に改葬が可能かどうか
改葬とは、現在のお墓から遺骨を取り出して違う墓地に移動させる、いわゆるお墓の引越しのことを指します。いちど埋葬すると遺骨の取り出しが出来なくなる共同墓もあります。そのような場合だと、後に希望したとしても改葬は認められません。
また、合同埋葬式の共同墓の場合も、個人の遺骨の取り出しが難しいので、こちらも改葬が認められない場合がほとんどです。
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